便利な保育園が奪う大切なもの4

皆様、こんにちは。

今回は、保育における質の改善についてお話しさせて頂きます。子ども・子育て関連3法に基づく新制度では、消費税増税分のうち0.7兆円が子ども・子育て支援の充実のために、その内の0.3兆 円が保育の質や保育士の処遇改善に充てられる予定です。待機児童解消の為、保育施設を増加、認可外施設を認可しやすくする基準緩和などが行われています。 しかし、規制緩和で無資格の主婦に講習を受けさせて補充した場合は保育の質の低下が考えられます。保育の量的拡充に当たっては、「保育の質」を確保しつつ 行わなければなりません。乳幼児期は人格形成の基礎となる大切な時期であり、保育の質の重要性についてもっと考えるべきです。

政府は、保育の質の改善における具体案として、3歳 児を中心とした保育士の配置基準の改善をすることを発表しています。確かに配置基準を厳格化して、手厚い保育をすることは、質の改善・向上になります。し かし、それと同時に保育士一人ひとりに対しての処遇改善をしなければ、新制度において、保育士不足はさらに悪化していくことが考えられます。保育士の処遇 改善は、保育新制度で非常に重要です。そして、保育の質を向上を考える上では、保育の質を支える仕組みが、長期的に見た子どもの成長にどのような影響を与 えているかという点が重要ではないでしょうか。

さて、次回のテーマも保育の質改善についての予定です。お楽しみにして下さい。